富士通クラウドテクノロジーズ、GitLabを利用してデプロイメント速度と機能横断型ワークフローを改善

利点
  • オールインワンのDevOps環境
  • 優れたサポート
  • 日本の商慣行に従って権限を管理する能力
  • 迅速な監査へのアクセス
  • ワークフローの効率化
概要

富士通クラウドテクノロジーズでは、SCMやCI、社内ノウハウの共有にGitLabを活用しています。

富士通クラウドテクノロジーズがGitLabを採用したのは、GitLabが統合されたDevOpsプラットフォームを提供し、優れた効率性を実現したためです。

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業種 : テクノロジー
所在地 : 東京(日本
従業員数 : 296名
ソリューション : GitLab Premium

「日本のビジネスの現場でDevOpsを実現するための適切なツールであると考えています。」

五月女雄一氏
富士通クラウドテクノロジーズクラウドインフラ事業部プリンシパルエンジニア


お客様 グローバルクラウドテクノロジーのリーダー

富士通クラウドテクノロジーズは、8,000社以上の顧客企業にIaaS、PaaS、SaaSを提供するサービスプロバイダーです。2010年以降、最先端の技術を駆使した国産のパブリッククラウドサービス「NIFCLOUD」を通じ、インターネット経由のサービスとしてソフトウェアを提供しています。誰もが安心して利用できるクラウドサービスを提供することで、持続可能な社会の実現に貢献しています。また、日本品質の「No.1エンタープライズクラウド」を目指しています。

課題 VCSからGitへの移行

GitLab導入以前は、プロジェクトごとにGitやSVNの管理ツールを使用していました。日本の商習慣では、開発や運用のエンジニアをプロジェクトごとに外部から招聘するのが一般的ですが、DevOpsの実現のためにこうしたエンジニアが社内のエンジニアと連携するための権限を適切に管理することは困難です。富士通クラウドテクノロジーズクラウドインフラ事業部プリンシパルエンジニアの五月女雄一氏は次のように述べています。「社内の開発者や運用者の知識やノウハウをプロジェクト全体で共有する方法を作りたいと考えていました。」

権限を適切に管理できないため、プロジェクトごとに様々なツールが導入され、知識やノウハウがサイロ化していました。チームごとに異なるツールを無差別に導入したため、サービス開発に必要な要素が各ツールに分散していたのです。プロジェクト別に以下のようなツールが使用されていました。

2014年頃、VCSをGitに統一しようという機運が高まりました。さまざまなVCSがありましたが、Gitはニーズの大半を満たすことができました。五月女氏らが最も重視したのは、日本の商習慣に沿った承認管理ができることでした。更に、オールインワン(完全)なDevOps環境であることも重要でした。「様々なツールを組み合わせて使うのは非常に無駄が多いと考え、課題管理、進捗管理、コード管理、CI、CDなどの当時必要な要素を統合したツールを探しました」と五月女氏は述べています。

ソリューション すべての人にオープンするDevOpsプラットフォーム

当初、GitLabは小規模なチームで採用されていましたが、徐々に使用範囲が広がっていきました。2016年には全社でGitLabの統一環境を使うようになりました。このプラットフォームは部門を超えて使用することができるため、社内のチームメンバー間でノウハウを共有することができました。

「従業員(非エンジニアを含む)と社外エンジニアの全員が使っています。『GitLabの導入で開発チームだけでなく、運用チーム、設計チーム、営業チームにもプロジェクト管理の概念が浸透し、知識やノウハウの共有が容易になった』という声が上がっています」と五月女氏は言います。

GitLabの「優れた」権限管理により、社内のエンジニアは好きなプロジェクトで自由にDevOpsを実践でき、社外のエンジニアも権限を与えられれば、プロジェクト単位でDevOpsを導入することができます。社内外の権限が共存していることで、情報漏洩や社内外の障壁を恐れずに、ノウハウや専門知識を共有しやすくなりました。また、画像の差分機能やWebIDEが追加されたことで、エンジニア以外にも使いやすくなり、活用の幅が広がりました。

成果 一元化された統合、機能の共有

GitLab導入後、初期の成功例としては、分散していたプロジェクト管理ツール下のGitリポジトリを移行できるようになったことが挙げられます。加えて、GitLabサービスの運用フローは、富士通の監査法人から「リスク管理を考慮した優れたワークフロー」であると評価されました。

GitLab SCMで効率と品質が大幅に向上しました。これまでは、同じチームで6か月を要した開発サイクルが、今では最短で数日まで短縮できるようになりました。チームメンバーは、GitLabの毎月のリリースにも大いに期待しています。「毎月リリースされるGitLabの新機能を楽しみにしています」と五月女氏は述べています。

ライフサイクルの早い段階でバグを検出することで、アウトプット能力が向上しました。「品質テストはリリース直前にスムーズに行われるため、リリース日を迎え、計画どおりにマーケティングを実行できます」と五月女氏は言います。検証は、小規模な仮想化インフラを再現するvCellという社内ツールを使って、GitLab CIと連携して行われます。

GitLab CIによって、チームはブルーグリーン・デプロイメントのような小さな開発単位の高速デプロイを実現しました。最長で6か月に1回、約1日かかっていたデプロイが、最短で数週間に1回、約5分で済むようになりました。

Slack、Jenkins、Prometheus、RedmineはすべてGitLabに接続されています。今回の統合により、課題管理、進捗管理、コード管理、CI、CDの手順が統一されました。これらのプロセスは、以前はすべてチームごとに異なっていましたが、GitLabのDevOpsプラットフォームによって、「チームが人員を柔軟に配置できるようになり、新しいメンバーがすぐにチームに参加しやすくなりました」と五月女氏は述べています。

ケーススタディの情報や関係者は、発表時点のものです。


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